リタイア生活

人間、必ずいつか死ぬ。

必要以上に稼いだところで、預金口座にお金が入ったままあの世行きになったらもったいない。

そのお金を稼ぐために費やした労働時間分、他人のためや社会のために人生を費やしたことになるのだ。

残りの人生を生きるために必要な金額はいくらなのか?
それには、毎月、毎年最低でいくら必要なのかを考えればいい。

国民年金は全額免除だったとしても、65歳になれば半額の3万円以上もらえる。(*支給年齢の引き上げが検討されているが)もし、夫婦で長生きなら、全額免除でも月7万円近くもらえてしまう。

私の「住宅購入後の生活費モデルプラン」を元に、毎月に必要な金額を独身で35,000円、夫婦で45,000円と仮定して計算してみよう。

●独身の場合
3.5万円×12か月=年42万円必要
30歳で完全リタイアしようと思うなら1470万円必要
40歳で完全リタイアしようと思うなら1050万円必要
50歳で完全リタイアしようと思うなら630万円必要
60歳で完全リタイアしようと思うなら210万円必要

●夫婦の場合
4.5万円×12か月=年54万円必要
30歳で完全リタイアしようと思うなら1890万円必要
40歳で完全リタイアしようと思うなら1350万円必要
50歳で完全リタイアしようと思うなら675万円必要
60歳で完全リタイアしようと思うなら270万円必要

簡単な話、独身の場合、40歳で手元に1050万円あるのなら、全ての仕事をやめてリタイア生活ができる。

余剰分のお金があるのならば、人生を楽しんだり、投資したり、好きなことに使って日々を豊かな生活にしていけばいい(元本には絶対手をつけないように!)。

また、リタイア後も収入があるのならば、さらに時期が早まる。

独身でリタイア後、月々1万円の収入を得られるならば40歳で750万円あればリタイアできるし、月々2万円の収入が得られるならば450万円手元にあればリタイアできる。

私が最も愚かだと思うのは、資金が貯まってもいない状態で浪費をする人間だ。

ストレス解消だの何だの理由をつけて不相応なブランド品や流行モノを買い漁る、高級マンションに住む、やたらと飲み会やキャバクラ通いをする、ローンを組む。

そんなのは、順番が違うだろ、と疑問に思うわけだ。